日本古来からの日本食、納豆の美容・健康的効果が最近話題となり、各メディアなどでも取り上げられています。
ただし、調べてみると闇雲に食べても良いことばかりでもないようなので、各栄養素についてや、納豆菌、ナットウキナーゼ、匂わない納豆やサプリなどについてまとめてみました。
目次
納豆とは?
納豆と呼ばれるものには、大まかに分けて下記の3種類があります。
糸引き納豆:大豆を煮たり蒸したものを納豆菌によって発酵させた日本古来の食品で、大豆そのままの丸大豆納豆と、大豆を炒って荒く挽き、表皮を取り除いてから煮て納豆にしたひきわり納豆の2種類があります。(東北の一部に糸引き納豆に更に麹と塩を加え発酵させるものもある)
※このページではこの「糸引き納豆」のことを納豆として記載しています。
寺納豆・塩辛納豆:大豆・麦に麹や塩を混ぜて樽に仕込み熟成させます。糸引き納豆のようなネバネバはない。こちらは糸引き納豆より歴史も古く、日本以外でも同様の製法の食品があるようです。
甘納豆:アズキ、ササゲ、エンドウマメ、ソラマメ、インゲンマメなどの豆類を砂糖漬けにしたお菓子です。発酵食品ではありません。大豆の甘納豆はあるのか? (関西では納豆と言えば甘納豆)
ちなみに、納豆は腐っているように見えることから(実際には腐ったのではなく発酵したもの)、同じ大豆から作られる「納豆」と「豆腐」という名前が取り違えて広まったのではないか?という説もあったようですが、納豆は日本古来の食べ物で、豆腐は中国から伝わったもの。中国でも豆腐と書くそうです。
納豆の成分と効能
<糸引き納豆100g中の栄養価>
※一般的に普及している1辺が10cmほどの四角い発砲スチロールに入ったミニ納豆の容量は約40g~50gですので下記の約半分と考えてください。
エネルギー 837 kJ (200 kcal)
炭水化物 12.1 g
デンプン 0.3 g
食物繊維 6.7 g (美容美肌・糖尿病・中性脂肪・コレステロール制御)
脂肪 10.0 g
飽和脂肪酸 (1.45) g(心血管疾患のリスク上昇があるが、大豆油の割合は少な目)
一価不飽和 (2.21) g(血中の悪玉コレステロール濃度を下げる)
多価不飽和 (5.65) g(人の体内でつくることができない、必須脂肪酸のひとつでで、血中のコレステロール濃度を下げる)
タンパク質 16.5 g (骨を丈夫に・更年期障害予防)
ビタミン
チアミン (B1) (6%) 0.07 mg (中性脂肪抑制・ダイエット・疲労回復・免疫力強化)
リボフラビン (B2) (47%) 0.56 mg (美容・美肌・整腸・ダイエット)
ナイアシン (B3) (7%) 1.1 mg(糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠。循環系、消化系、神経系の働きを促進)
パントテン酸 (B5) (72%) 3.60 mg(糖代謝や脂肪酸代謝)
ビタミンB6 (18%) 0.24 mg(アミノ酸の代謝や神経伝達)
葉酸 (B9) (30%) 120 μg(脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を防ぐ)
ビタミンE (3%) 0.5 mg (美容・美肌・更年期・中性脂肪抑御)
ビタミンK (571%) 600 μg (骨を丈夫に・老化防止・抗潰瘍・血液凝固や組織の石灰化に関与)
ミネラル
ナトリウム (0%) 2 mg
カリウム (14%) 660 mg(美容・美肌効果・高血圧予防)
カルシウム (9%) 90 mg (骨を丈夫に・抗潰瘍)
マグネシウム (28%) 100 mg(美容美肌・抗潰瘍・抗菌殺菌効果)
リン (27%) 190 mg(骨や歯をつくる・筋肉、脳、神経エネルギーをつくり出す時に必須)
鉄分 (25%) 3.3 mg(赤血球をつくるのに必要)
亜鉛 (20%) 1.9 mg (整腸・ダイエット・抗潰瘍効果)
銅 (31%) 0.61 mg(ヘモグロビン生成の補助、骨の形成補助、活性酸素除去)
セレン (23%) 16 μg (抗酸化作用・抗ガン効果)
他の成分
水分 59.5 g
水溶性食物繊維 2.3 g(糖質の消化・吸収の緩和)
不溶性食物繊維 4.4 g(腸の活動を活発)
ビオチン(B7) 18.2 µg(アミノ酸生成・コラーゲン生成・育毛)
n-3 多価不飽和 0.67 g(血中の中性脂肪を下げる・不整脈を予防・血液をさらさらにして動脈硬化予防)
※上記はウィキペディアよりの成分に健康効果を加筆
その他の健康効果成分
ムチン (美容・美肌効果)
ポリグルタミン酸 (美容・美肌効果)
納豆菌 (美容美肌・整腸・ダイエット・風邪予防)
ジピコリン酸 (風邪・インフルエンザ予防・抗菌殺菌)
イソフラボン (免疫力増強作用・ホルモンバランス正常化作用)
レシチン (整腸・ダイエット・疲労回復・抗菌殺菌効果)
サポニン (抗菌・殺菌・美容美肌・高血圧・血栓予防)
納豆菌とは?
納豆菌は枯草菌(こうそうきん)の一種で、稲の藁に多く生息しています。40℃前後で爆発的に増殖(活性化)します。この場合は他の菌などの増殖を抑える抗菌作用があるので、納豆は長持ちします。(決して腐らないわけではありません)
このため、日本酒造りに使われる米麹にも大敵で、酒を仕込む時期に杜氏は納豆を食べないといいます。
納豆菌のおもな産生物質は、ナットウキナーゼ、ビタミンK2、アミノ酸類です。
また納豆菌は繁殖に適さない環境では芽胞(がほう)の状態になり、高温、低温、酸やアルカリにも耐え、酸素のない宇宙でも生き抜く力を持っています。(ですから、生きたまま腸にも届きます)
昔ながらの納豆の製法はこれらの特徴を生かしたものと言えます。
昔ながらの納豆の製法とは
昔ながらの納豆とは、藁納豆です。
沸騰したお湯に入れて殺菌した稲藁で、蒸した大豆を包んで保温。
これだけです(笑)
沸騰したお湯と言うことは100℃の高温なので殆どの雑菌は死んで、元々稲わらに着いていた芽胞状態の納豆菌だけが生き残ります。さらに、納豆菌の繁殖温度にすることで納豆菌が先に増殖して、仮に生き残った他の菌がいても制圧?してしまいます。
最近は藁納豆もなかなかお目にかかる事も有りませんし、藁納豆といっても出来た納豆を藁に詰めただけのものもあるので注意が必要です。昔ながらの本当の藁納豆、食べてみたくなりましたね。
探したら楽天に有りましたが、結構高い?(;^_^A
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ナットウキナーゼとは?
1980年代に納豆のネバネバに含まれる、フィブリン(血栓の素となるタンパク質)を分解(溶解)する酵素を「ナットウキナーゼ」として命名。
ナットウキナーゼには、血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけ分解(溶解)する作用があり、血液の流れをよくすることが分かっています。
また、このナットウキナーゼは強力な水質浄化作用がある事でも知られています。
大豆イソフラボンとは?
大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」に似た化学構造を持つため、エストロゲンに似た働きをすることがわかっています。
そのため、女性らしい美しさや若々しさを手助けしてくれ、加齢とともにエストロゲンの分泌量が減ることによる、更年期障害を緩和する働きがあります。
また、体内に発生し細胞にダメージを与える活性酸素を除去する「抗酸化作用」があります。
納豆の臭いとは?
以前、納豆は関西では敬遠されていたということですが、その最大の理由があの腐敗臭にも似た臭いです。東北地方でも夏の暑い時期にはさすがに敬遠してしまいます。
大豆が納豆菌で発酵する段階で若干のアンモニアも生成することがわかっていた事から、長い間あの匂いの元はアンモニアだと考えられていましたが、発酵過程で生成される低級分岐脂肪酸が腐敗したチーズのような強いにおいを発生する大きな原因になっていることが判明したそうです。
納豆の臭いを軽減した納豆
▼ダシのメーカーとしてご存知ミツカンの納豆です。臭いが少ない納豆菌を探して納豆の気になるにおいを抑えました。におい控えめなので、そのまま食べても、料理に使ってもおいしく召し上がれます。
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▼経木に包んで発酵させているために、経木が臭いを追い出してしまうそうです。
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納豆の臭いを軽減する調理法
健康効果の高い納豆を食べたいけど、あの匂いが苦手という人のための食べ方。但しナットウキナーゼの働きを期待するのであれば熱を加えない方が良いようです。
●納豆チャーハン(炒める温度が約150~200℃といわれるので納豆菌が生きられるかは?ナットウキナーゼは熱に弱い)
●納豆餃子、納豆とチーズ上げ、納豆天ぷら(納豆菌は100℃は耐えるが上限温度は?ナットウキナーゼは熱に弱い)
●オリーブオイル、ごま油を入れる
●乳酸発酵食品と混ぜる(野沢菜、キムチ、たくあん(刻み)を混ぜ20分程度置く)
納豆摂取の注意点・デメリット
●納豆菌が発酵過程でビタミンKを生成するため、抗凝固薬を処方されている循環器系患者の納豆摂取を厳禁(国立循環器病研究センター)
●アスピリンを服用している場合は脳内出血のリスクを増加させる可能性もある
●大豆イソフラボンは多めに摂取しても体外に排出されますが、女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きがあるため、過剰摂取はホルモンバランスを崩す可能性があります。元々妊娠中や生理中はエストロゲンの分泌量が多<なっているため、濃縮されたサブリメント等は控えた方が良さそうです。
●東洋医学の陰陽説の考え方では、納豆は陰性の食物ということで体を冷やす効果のある食品に分類されるということです。寒い時期や冷え性の方などの食べすぎはバランスを崩す原因になります。
結局納豆の適切な摂取量は?何時食べればいいの?
納豆菌やナットウキナーゼなど色々な働きをしますが、多くは体内に長くとどまっていることはできません。したがって、適量をこまめに摂取する必要があります。
色々な記載をみると、血栓が夜寝ている時にできやすいことから毎日、50g程度(ミニパック1個分)を、夕食に食べるのが最も効果的なようです。
納豆のサプリ
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要するに便秘を解消するためのサプリです。当然納豆そのものなのでその他の効能も期待できます。薬事法で効能が謳えないために分かりずらいですね~
※大豆イソフラボン(女性ホルモン「エストロゲン」)の関係で、念のため妊娠中や生理の期間は控えた方がいいかも?
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