ビタミンCの爆弾!ローズヒップと L-アスコルビン酸さらにビタミンC誘導体とは?

ローズヒップにはビタミンCが豊富でレモンの約20倍「ビタミンCの爆弾!」とも言われ、美容に良いと一時期、商品が品薄になるほど人気が出たのはまだ記憶に新しいのではないでしょうか?

ローズヒップは言うまでも無く天然の植物ですが、ビタミンC自体は科学的にはL-アスコルビン酸と言われ人工的に工場で作った物も、天然の物も化学式が同じなので、全く同じ物という科学的見解です。

と言うことは、ローズヒップでなくとも、レモンの約20倍のL-アスコルビン酸があれば「ビタミンCの爆弾!」と言えるのか?

例えばリンゴにレモンの約20倍のL-アスコルビン酸を加えればリンゴが「ビタミンCの爆弾!」になるのか?

…100倍加えれば「ビタミンCの核爆弾!」になるのか?!

天然100%の存在意義が問われる世の中になりました?が、まとめてみようと思います。

目次

ビタミンC(L-アスコルビン酸)について

ビタミンCは皆さんご存知のように、殆どの生物にとって生きていくための必須成分となっています。

ただ多くの生物は自分自身で合成できるのですが、人間を始めとする霊長類(さるの仲間)や一部の哺乳類と鳥類は進化の過程で、ビタミンCを自ら作ることをやめたと言われています。

なので、人間はビタミンCの必要量すべてを、食事などによって外部から摂取する必要があります。

ビタミンC(L-アスコルビン酸)とは

ビタミンCは水溶性ビタミンの1種。化学的には L-アスコルビン酸といい天然のものも、合成したものも性質や働きは一緒。不足するとコラーゲンがつくれないために細胞の間の結合がゆるみ壊血病という出血性の障害がおこるらしい。

ビタミンC(L-アスコルビン酸)の働き(効果・効能)

<抗酸化作用>

活性酸素から守る(活性酸素の無力化)

<コラーゲンの合成に関与、ビタミンEの再生>

美白・美肌効果(しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着)
動脈硬化や心疾患の予防

<鉄分、カルシウムなどミネラルの吸収促進>

骨粗鬆症予防、貧血予防
免疫力を高める

※ビタミンC(L-アスコルビン酸)の抗酸化力は強く、食品や飲料水の酸化防止剤として使われています。食品や飲料水の原材料名にビタミンCと書いてあるのは単にビタミンCという栄養素を添加しているのでは無く、酸化防止剤として使っています。

※水道水(お風呂やシャワー)の塩素の中和

これは私も以前はやっていましたが、安くて簡単なので皮膚の弱い方にはお勧めです。

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L-アスコルビン酸の原料と作り方

人工的にビタミンC(L-アスコルビン酸)を作る時の原材料は、コーンスターチや小麦粉などの澱粉です。

製造方法はいくつかあるようですが、化学合成と微生物による発酵を組み合わせるのが生産性を上げるためには一般的に採用されているようです。

澱粉 → グルコース(ブドウ糖) →  化学合成および発酵の併用 →  L-アスコルビン酸

また、現在は100℃の温度に30分程度耐えられるような安定したL-アスコルビン酸の製造方法も研究開発されているようなので、今後どのような製造工程になるのかは不明です。

L-アスコルビン酸 純度100%に潜む落とし穴

L-アスコルビン酸は化学式が天然のビタミンCと合成したものが同じなので、同じものという科学的な見解だという事を最初に書きましたが、天然の物にはビタミンC以外にも他の成分が含まれていることは容易に想像できますよね?

では、合成したL-アスコルビン酸はどうでしょうか?

L-アスコルビン酸 = ビタミンC

なのでL-アスコルビン酸100%と言われれば、まじりっけ無しのビタミンC 100%だと思いませんか?

L-アスコルビン酸の純度を測る方法として「酸化還元滴定」という、簡単に言うとL-アスコルビン酸の酸化を防止する力(抗酸化力)を計測して、計算式で求めます。

試しに「L-アスコルビン酸 純度」などで検索してみてください。

純度99.0~100%と書いてあるだけならまだ疑問に思いませんが、中には純度100.1%や100.2%、そして100.5%と言うものまで出てきませんでしたか?

純度100.5%ってなに? 100%以上はありえなくね?!

と思った方は正解です。

では100%以上になるのはなぜか?

それは、分析過程における誤差または、不純物(100%を超える場合は抗酸化力がL-アスコルビン酸より強い物質)が含まれるということが考えられます。

そうです。純度100%でも不純物が含まれている可能性があるのです。

※純度100%以上というのは不自然なので「100%」と表記している可能性もある。

しかし、ネット上では検索してもこういうことに言及しているページはあまり無く、ましてL-アスコルビン酸に含まれる不純物が何か?などの記載は執筆時には見当たりませんでした。

そうです。現代の科学ではこの程度は「誤差」として済ませてしまうのです。

計算値が0.5%増えた原因物質を特定するような手間暇は掛けてられないので、多分、化学式から近い物質を可能性として推論するくらいが関の山でしょうが…

純度100%は、100%その物とは限らない!ということだけは認識しておきましょう。

ビタミンC誘導体とは

最近、化粧品などでよく目にするようになってきたビタミンC誘導体。

ビタミンCの欠点?として低濃度の溶液で不安定で壊れやすい、熱にも弱く、化粧品(水溶液)として使用した場合に皮脂により弾かれやすい、などが有ります。

この誘導体とは乱暴な言い方をすれば「ビタミンCに近いもの」で、体内で酵素反応によりビタミンCになるもの、または同じような働きをするもの。と言えば合ってますでしょうか。

要は皮膚への吸収率を高めるために科学的に、安定化させたり油にも溶けるように油溶性のエステルにしたりしたものです。

ローズヒップについて

ローズヒップ (rose hip) は、バラの果実で、ローズヒップ生産のためにイヌバラ(ドッグローズ)が多く栽培されいるようです。

ローズヒップはビタミンCを豊富に含み、昔からハーブティーとして飲まれ、ハイビスカスなどとブレンドして水色の変化を楽しんだりもしていました。また食用油やジャム、マーマレードなども作られています。

ローズヒップの成分と効能

ビタミンC ビタミンP ビタミンE リコピン ペクチン フラボノイド その他のビタミン βカロテンなど

美肌効果、老化防止、リラックス効果、ダイエット、むくみの改善、
便秘の改善、風邪予防など

ビタミンC 天然 vs 合成

ネットで調べると、合成したビタミンCは不純物が体に害だ、というようなことを書いていいる人もおられるようです、またそれに対する反論を書いている人もいます。

ただ、現状で言えることはビタミンC(L-アスコルビン酸)自体は、化学式が同じなので天然の物でも合成で作ったものでも同じと考えるのが自然なようです。

しかし、合成で作ったビタミンC(L-アスコルビン酸)に含まれる可能性のある不純物に関しては微量なので可とするのか、微量でも長期に渡って摂取した場合は分かっらないので不可とするのかの判断は分かれるところでしょうか?(中国産などは品質が良くない物もあるようです)

さらに、ビタミンC誘導体に関してはどうなんでしょうか?

自然界に存在しないようなものをいくら体内でビタミンCになるからと言われても…

実際に効果がでるのは分かりますが…って効果が感じられるように研究開発いるのですから(基本的に売れる物を作るのが資本主義社会です)

自然界は絶えずバランスを保とうとしています。それは宇宙規模であったり、細胞や原子レベルであったりでもだと私は思っています。

植物は、生き抜くために長年をかけて自分で必要な成分を作って来ました。まだ現在も進化の過程にあるのでしょうが、ほぼ今の環境で生きていけるようにはなっていると思います。

そんな中で植物に含まれる成分には全て存在する理由があり、自然な状態ではほぼバランスが取れていると思われます。

例えばビタミンCは不安定で壊れやすく、熱に弱いのが欠点です。

しかし、ローズヒップにはビタミンCを保護してまたその働きを高める働きをするビタミンPという成分が含まれています。

ローズヒップを熱いお湯でハーブティーにしても、熱に弱いはずのビタミンCをほぼ壊すことなく摂取が可能なのはこのビタミンPが含まれているためです。

工場で生産したビタミンCは確かに高純度でより多くのビタミンCを安価にそして効率よく摂取できるかも知れません。

しかし、あくまでもビタミンCでしかないのです。

天然物はその他の成分も含まれて、ローズヒップはローズヒップとしてのバランスを保っているのです。

ビタミンCは水溶性なので肌の皮脂によって皮膚に吸収されにくいという欠点もあります。まあ、それが皮膚の正常な働きなのでむしろそれが自然で健康な皮膚の証なのです。

ですから、お風呂に入って石けんで洗うと皮膚の皮脂が洗い流され薄くなるので、お風呂上りに直ぐにローズヒップの化粧水を丹念に抑え込み、その後に蜜蝋クリームなどで皮脂の代わりに蓋をする。

普通の方でしたら、これくらいで充分だと思います。

人間の肌もバランスを保とうとしています。

例えば、これはいい!と思った美容液などでも使い続けていると効果が感じられなくなりませんか?

そうです細胞がもう充分だと自らは機能しなくなるのです。それどころか、充分すぎるとマイナスに働く可能性もあります。

折角バランスを保っているのであれば、無理やり水分補給だのコラーゲンだのと過剰に浸透させて、生体機能のバランスを無理に崩すようなことはしない方が良いのでは?と思うのです。

ロサ・カニナ(学名:Rosa canina)

ちなみにロサ・カニナは古くから愛されてきた野バラのこと。
ピンクの花弁はサラダやジャムにして楽しめ、赤い実(ローズヒップ)はビタミンCを多く含んでいます。

ちなみに、ハーブ研究所スパールというところでは、ローズヒップが話題になる以前から、無農薬の有機栽培でこのロサ・カニナ(野バラ)を栽培してきました。

ローズヒップはハーブや民間薬として古くから愛用されてきていますから、既に安全が確かめられています。

<ロサ・カニナ ローズヒップの主な成分>
ビタミンC、カロチノイド、フラボノイド、ペクチン、ビタミンE、クエン酸、マレイン酸などを含む。

<ロサ・カニナのローズヒップを使った化粧品>

ロサ・カニナの生の実(ローズヒップ)から成分が出来るだけ壊れないようにエキスを抽出しています。
コラーゲンの合成を促してお肌の潤いを高め、シミ、しわ、くすみの予防・改善や老化を防いでくれる効果が期待できます。

石油由来成分は一切使用していません。

▲ハーブ研究所スパール オンラインショップ